1. 総合スコアの計算式
6つのリスク要因を独立に算出し、重み付き平均で総合スコア(1〜10)を算出します。
| スコア | リスクレベル | 目安 |
| 1〜2 | 低リスク | 過去の大規模災害記録なし、地形的に安定 |
| 3〜4 | やや低リスク | 一部リスク要因あり、被害は限定的 |
| 5〜6 | 中程度のリスク | 複数のリスク要因が重なる |
| 7〜8 | 高リスク | 大規模災害の浸水想定区域など |
| 9〜10 | 非常に高リスク | 複数の重大リスクが重複 |
2. 各スコアのデータソース
- データ提供元
- J-SHIS 地震ハザードステーション(防災科学技術研究所)
- 使用データ
- 全国地震動予測地図 2020年版 — 250mメッシュ単位で「今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率」を提供
- スコア変換
- 確率26%以上→10、6〜26%→1〜10に線形変換、6%未満→1
- 更新頻度
- 概ね5年ごと(現在は2020年版を使用)
- データ提供元(東京エリア)
- 国土数値情報 A31 洪水浸水想定区域(国土交通省)
- 使用データ
- 想定最大規模(1000年に1度の降雨)の浸水深ポリゴン。kubun10(洪水予報河川)+ kubun20(水位周知河川等)を使用。Shapely STRtree でポイントインポリゴン判定。
- スコア変換(浸水深ランク)
- 浸水想定区域外→1、0〜0.5m→2、0.5〜3m→4、3〜5m→6、5〜10m→8、10〜20m→9、20m超→10
- カバレッジ
- 現在は東京エリア(1次メッシュ 5339)のみ。それ以外は下記フォールバックを使用。
- データ提供元(その他エリア)
- 産総研 シームレス地質図 V2(産業技術総合研究所) — 地質区分から水害リスクを推定
- 更新頻度
- 国土数値情報は随時更新(2022年版使用)、産総研は不定期
- データ提供元
- 気象庁 台風の統計資料
- 使用データ
- 過去70年(1951〜2020年)の都道府県別台風接近・上陸頻度をもとに1〜10のスコアを設定。住所の都道府県コードで参照。
- スコア例
- 沖縄→10、鹿児島→9、宮崎→8、北海道→2
- 更新頻度
- 現在は静的テーブル。今後は気象庁データから自動更新予定。
- データ提供元
-
国土地理院 標高API、
産総研 シームレス地質図
- 使用データ
- 対象地点の標高(国土地理院)と地質区分(産総研)を組み合わせて算出。海岸低地・三角州など海岸性地質で低標高の地点を高リスクと判定。内陸の谷底低地は補正して過大評価を防ぐ。
- スコア変換(標高ベース)
- 標高2m以下→9、5m以下→7、10m以下→5、20m以下→3、20m超→1 に地質補正を加算
- 更新頻度
- APIリアルタイム参照
- データ提供元
- 産総研 シームレス地質図 V2
- 使用データ
- 地質区分から液状化危険度を推定。埋立地・干拓地・盛り土など人工地盤や砂質地盤ほど高スコア。
- スコア例
- 埋立地・干拓地→9、盛り土・砂州→8、後背湿地→7、山地・岩盤→1
- 更新頻度
- APIリアルタイム参照
- データ提供元
- 国土地理院 標高API
- 使用データ
- 対象地点を中心に半径200m(上下左右4点)の標高を取得し、最大傾斜角を算出。傾斜が急なほど土砂災害リスクが高いと判定。
- スコア変換(傾斜角)
- 30°以上→9、15〜30°→7、8〜15°→5、3〜8°→3、3°未満→1
- 更新頻度
- APIリアルタイム参照
3. 精度と限界事項
⚠️ 本スコアを使用する際の注意事項
- 住所(丁目)レベルの精度:個別の建物・敷地単位ではなく、住所ジオコーディングで得られた代表点(丁目の中心付近)の情報です。同じ丁目内でも標高や地質が異なる場合があります。
- 洪水スコアのカバレッジ:東京エリア(1次メッシュ 5339)のみ実データ。それ以外は地質による推定です。推定の場合、根拠テキストに「地質区分」と表示されます。
- 豊洲などの沿岸埋立地:A31は河川洪水専用データのため、高潮・内部水路由来の浸水リスクは水害スコアではなく津波・高潮スコアに反映されています。
- データの鮮度:気候変動による将来リスクの変化は反映していません。地震確率は2020年版、洪水ポリゴンは2022年版を使用しています。
- 防災判断には公式ハザードマップを:本スコアはリスクの目安です。避難計画や住宅取得の意思決定には、各自治体の公式ハザードマップを必ず参照してください。
4. データ更新情報
| スコア要因 |
データソース |
使用バージョン |
次回更新予定 |
| 地震 |
J-SHIS 全国地震動予測地図 |
2020年版 |
2025年版公開次第 |
| 水害(東京) |
国土数値情報 A31 |
2022年版 |
国交省更新次第 |
| 水害(その他) |
産総研 シームレス地質図 |
V2(随時) |
APIリアルタイム |
| 台風 |
気象庁 台風統計 |
1951〜2020年集計 |
未定(静的テーブル) |
| 津波・高潮 / 土砂 |
国土地理院 標高API |
リアルタイム |
常時最新 |
| 液状化 |
産総研 シームレス地質図 |
V2(随時) |
APIリアルタイム |
5. 技術仕様
- バックエンド:Python / FastAPI
- 地図ライブラリ:Leaflet.js / 国土地理院タイル
- 逆ジオコーダ:Nominatim(OpenStreetMap)+ 国土地理院 逆ジオコーダ(フォールバック)
- ポリゴン判定:Shapely + STRtree(インメモリ空間インデックス)
- 洪水ポリゴン処理:起動時にロード、全リクエストで共有
本サービスはプロトタイプです。データの誤り・改善提案はお気軽にご連絡ください。
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